「医師を目指したいが、英国の医学部は費用が高すぎる」「アジアで英国の医学学位を取れる環境はないか」──そんな方に注目してほしいのが、ニューカッスル大学マレーシア医学部(Newcastle University Medicine Malaysia / NUMed)です。

英国のラッセルグループ加盟大学・ニューカッスル大学がマレーシア・ジョホール州に設立した医学専門のブランチキャンパスで、英国本校と同等の医学教育・同じ学位(MBBS)を、大幅に低い費用で提供しています。

この記事では、NUMedの特徴・プログラム・学費・卒業後のキャリアパスまで、最新情報をもとに詳しく解説します。

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この記事でわかること

  • NUMedとニューカッスル大学(UK本校)の概要と評価
  • MBBSプログラムの内容・カリキュラムの特徴
  • 学費の詳細と英国本校との比較
  • 卒業後のキャリアパス(GMC登録・英国研修の最新状況)

ニューカッスル大学とNUMedの概要

Newcastle University

ニューカッスル大学(University of Newcastle upon Tyne)は1834年創設、英国北東部ニューカッスルに本拠を置く研究型大学で、英国名門24大学グループ「Russell Group(ラッセルグループ)」の加盟校です。医学・歯学・生命科学分野で特に高い評価を受けており、QS世界大学ランキングでは世界149位(2027年版)、医学分野では世界88位(QS by Subject 2026)にランクインしています。

NUMed(Newcastle University Medicine Malaysia)はその医学部のブランチキャンパスとして2011年に設立され、マレーシアで英国医学教育を提供する機関として国内外から注目されています。

ランキング・指標 順位
QS世界大学ランキング 2027(英国本校) 世界149位
医学分野(QS by Subject 2026) 世界88位
Times Higher Education 世界大学ランキング 2026 世界144位
Russell Group加盟 英国トップ24大学の一角

※英国本校(University of Newcastle upon Tyne)のランキングです。NUMedマレーシア校単体のランキングではありません。出典:NUMed公式サイト Quality and Reputation

NUMedで取得できる学位とプログラム

MBBS(医学士・外科学士)

NUMedのフラッグシッププログラムは、Bachelor of Medicine, Bachelor of Surgery(MBBS)5年制課程です。卒業時には英国本校と同等のニューカッスル大学のMBBS学位が授与されます。

カリキュラムは英国本校と共通の設計で、英国の医学教育品質保証機関(QAA)の基準に準拠。2016年のQAAレビューでは最高評価「judgement of confidence」を獲得しています。また、英国医師資格規制機関(GMC)およびマレーシア医師評議会(MMC)の両方から正式に認定を受けた医学プログラムです。

カリキュラムの特徴:

  • 1年次から臨床体験:地域クリニックや病院での実習を早期から取り入れた実践重視の教育
  • UKMLA(英国医師国家試験)組み込み:5年次の試験にUKMLA(英国における医師資格取得に必要な試験)が組み込まれており、別途受験不要
  • 英国本校との交流:条件を満たした学生は英国キャンパスでの学習・交換留学の機会あり
  • 全授業英語:国際的な医療現場で通用する英語力を5年間通じて養成

Foundation in Biological and Biomedical Sciences(進学準備課程)

日本の高校卒業後にMBBS課程へ進む場合、まずFoundation(基礎課程)1年間を修了するルートが一般的です。

  • 修了後、成績条件を満たせばNUMedのMBBS課程へ進学
  • 入学時期:5月・9月

BSc(Hons)Biomedical Sciences

医師を目指さない場合のもう一つの選択肢として、生命医科学の学士課程(2+1プログラム)もあります。マレーシアで2年間学び、英国本校で最終1年間を修了する形式です。

学費:英国本校との差と総コストの目安

NUMedが選ばれる大きな理由のひとつが、英国本校と比べた際の学費の差です。英国本校でMBBSを取得する場合は年間£3.8万〜£4.3万超(約750万〜850万円)が目安ですが、NUMedでは大幅に抑えられます。

なお、マレーシアでは2025年9月よりSST(サービス税6%)が留学生の学費に課されるようになりました。下記はSST込みの金額です。

費用項目 金額(MYR) 目安(円換算)
MBBS年間学費(SST込み) RM142,252/年 約470万円/年
MBBS学費 5年間合計(目安) 約RM711,260 約2,350万円
ビザ・学生パス(5年間) RM8,000 約26万円
Foundation学費(1年間・SST込み) RM38,266 約126万円
生活費目安(住居・食費等) RM28,000〜42,000/年 約92万〜140万円/年

※日本円換算は1MYR≒33円の目安(2026年10月時点)。MBBS5年合計は年間学費を基に算出した目安値です。為替レート・年度により変動があります。最新の正式学費はNUMed公式サイトでご確認ください。

英国本校でMBBSを取得する場合と比較すると、5年間で数千万円規模の差となります。マレーシアの生活費も英国に比べて低いため、生活費を含めたトータルコストでも大きな節約になります。

Expert View

“イギリス本校と同等の医学学位をマレーシアで取得できるNUMedは、欧米留学に比べて圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。移動の負担も少なく、アジアにいながらグローバルな医療人を目指せる非常に魅力的な選択肢です。” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn.

EduCityキャンパスと学習環境

シンガポール至近のEduCity内に立地

NUMedのキャンパスはマレーシア・ジョホール州のイスカンダル・プトリ(Iskandar Puteri)にあるEduCity(エデュシティ)内に位置しています。約5.26ヘクタールの敷地を持つキャンパスで、シンガポール国際空港からは車で約1時間、ジョホールバルの市街からは約30分の場所です。日本からはクアラルンプール経由またはシンガポール乗り継ぎで到着でき、欧米への留学に比べて大幅に移動時間が短くなります。

英国系大学が集まるマルチ大学環境

EduCityにはサウサンプトン大学マレーシア校(UoSM)など複数の英国系大学も集まる複合教育都市であり、NUMedはその中に位置します。英語を共通言語とした国際色豊かなキャンパス環境で、医学教育に特化した施設・スタッフが揃っています。

充実した医学教育施設

  • 解剖学実習室・臨床スキルラボ
  • シミュレーション医療設備(模擬病棟・患者シミュレーター)
  • 図書館・自習スペース
  • 地域クリニックや地域病院との連携による早期臨床実習

卒業後のキャリアパス:最新状況(2026年)

NUMedへの進学を検討する上で、卒業後のキャリアパスは最も重要な確認事項のひとつです。2026年に英国政府の制度変更があり、進路の状況が変化しています。最新情報をもとに正確にお伝えします。

GMC登録(英国医師資格)は引き続き可能

NUMedのMBBSは引き続き英国医師資格規制機関(GMC)が認定する基礎医学資格です。卒業・UKMLA合格後は、GMCへの登録を通じて英国の医師資格(Provisional Registration)を取得するルートは維持されています。

英国Foundation Programme(研修医制度)の優先順位について

2026年3月に英国で「Medical Training (Prioritisation) Act 2026」が成立し、英国国内の研修医プログラム(Foundation Programme)の選考において、英国・アイルランド等の医学校出身者が優先されるようになりました。これにより、NUMedを含む海外校出身の卒業生はFoundation Programmeへのアクセスが従来より難しくなっています。

ただし、2026年卒業生の約66.7%はNHSのFoundation Programme研修先を確保できたと大学は発表しており(出典:The Star, 2026年8月)、現時点でゼロになったわけではありません。ただし制度は変動する可能性があり、最新情報は大学・各種公式機関に直接確認することを強くおすすめします。

卒業後の主なキャリアパス

キャリアパス 概要
英国Foundation Programme GMC登録後、NHSの研修医プログラムへ応募。2026年法改正で優先順位が変動(最新状況は要確認)
マレーシアでのHousemanship(研修医) MMC登録後、マレーシア国内の病院で研修医として勤務。マレーシア保健省は卒業生全員の受け入れ準備を表明
オーストラリア・シンガポール等 GMC認定学位をもとに各国の医師資格取得ルートへ進む選択肢あり
USMLE(米国医師国家試験)受験 米国での医師資格を目指すルートも選択肢のひとつ

出典:Code Blue(2026年5月)、Free Malaysia Today(2026年5月)

入学要件と出願の流れ

MBBS課程の一般的な入学要件(目安)

  • Aレベル:AAB〜AAA(生物・化学・数学)
  • IB Diploma:35〜38点程度(Higher Level生物・化学含む)
  • 英語力:IELTS 7.0以上(各バンド6.5以上)が目安
  • Personal Statement:医師を目指す動機・経験を記述(文字数制限なし)
  • 推薦状(Reference Letter):学業面をよく知る教員等から1通

日本の高校卒業のみでは直接MBBS課程への出願は難しいため、Foundation(基礎課程)を経由するルートが一般的です。最新・詳細の入学要件はNUMed公式サイト(How to Apply)でご確認ください。

Foundationの入学要件(目安)

  • SPM・O-Level・IGCSEで理数系科目の好成績が目安
  • IELTS 5.5〜6.0以上(バンドスコアは要確認)
  • 入学時期:5月・9月

MBBS出願の流れ

  1. プログラムと入学要件を確認
  2. 公式オンライン出願フォーム(application.newcastle.edu.my)から書類を提出
  3. 通常5営業日以内に選考結果がメールで届く
  4. 合格後、入学金・ビザ手続き

奨学金制度

  • 全額前払い割引:年間学費を期限内に一括前払いで2%割引
  • Foundation成績優秀者奨学金:SPM/O-Levelの成績に応じて最大100%免除(8科目A+/A/A-で全額、5科目で50%)
  • Vice Chancellor’s Merit Awards:学業優秀な学部生向けに年間10%免除
  • Family Discount:兄弟・姉妹の在学中は年間10%免除

StudyInのマレーシア留学サポートについて

StudyIn(gostudyin.com/japan)では、NUMedを含むマレーシアの大学への出願サポートを提供しています。医学部進学は特に要件や準備が複雑なため、Foundation課程の選び方から出願書類・ビザ手続きまで、日本語で一貫サポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

NUMedで取得したMBBS学位は英国本校と同じですか?

はい、ニューカッスル大学(英国本校)と同じMBBS学位が授与されます。カリキュラムは英国本校と共通基準で設計・管理されており、QAA(英国高等教育品質保証機構)の最高評価を得ています。

NUMedを卒業すると英国で医師として働けますか?

GMC認定のMBBS学位取得後は、UKMLAに合格することでGMC(英国医師資格規制機関)への登録が可能です。ただし、英国内の研修医プログラム(Foundation Programme)への参加については、2026年の英国法改正により海外校出身者の優先順位が変更されています。最新の状況は大学および公式機関に直接ご確認ください。

日本の高校卒業後、直接MBBSに入れますか?

日本の高校卒業のみでは通常、直接MBBS課程への入学は難しく、まずNUMedのFoundation in Biological and Biomedical Sciences(1年間)を修了するルートが一般的です。Foundationの成績条件を満たすとMBBSに進学できます。

NUMedはどこにありますか?日本からのアクセスは?

マレーシア・ジョホール州のイスカンダル・プトリ(EduCity内)に位置しています。シンガポール国際空港から車で約1時間、ジョホールバル市街から約30分です。日本からはクアラルンプール経由またはシンガポール乗り継ぎでアクセスでき、欧米への留学に比べて大幅に移動時間が短くなります。

英語が得意でないとMBBSはきついですか?

すべての授業・実習が英語で行われます。入学にはIELTS 7.0以上(目安)が求められるため、高い英語力が前提となります。Foundation課程を経由する場合でも英語力の準備は必須で、StudyInでは英語力向上を含めた進学プランの相談にも対応しています。