「工学や航空宇宙を英語で学びたい」「英国トップ大学の学位を取得したいけれど、費用は抑えたい」──そんな方に知ってほしいのが、サウサンプトン大学マレーシア校(University of Southampton Malaysia / UoSM) です。
イギリスの名門大学・ラッセルグループ加盟校として知られるサウサンプトン大学が、マレーシア・ジョホール州に設立したブランチキャンパスで、電気電子工学や航空宇宙工学など理工系の分野で特に強みを持ちます。
この記事では、UoSMの特徴・学部構成・学費・キャンパスの魅力・入学方法まで、日本人留学生の視点から詳しく解説します。
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この記事でわかること
サウサンプトン大学マレーシア校(UoSM)の特徴と本校のブランド力
UoSMで学べる学部・プログラムの概要(工学・ビジネス・コンピュータサイエンス)
キャンパスの立地・施設・充実した実験設備の詳細
学費と英国本校との費用差
入学要件・奨学金・出願の流れ
サウサンプトン大学とは:ラッセルグループ加盟の英国名門校
サウサンプトン大学(University of Southampton)は、1862年に創設され、1952年に王立勅許状を取得したイギリスの研究型大学です。日本ではなじみが薄い名前かもしれませんが、英国を代表する名門24大学で構成されるRussell Group(ラッセルグループ) の加盟校であり、オックスフォードやケンブリッジ、インペリアル・カレッジなどと肩を並べる存在です。
QS世界大学ランキング2026では世界87位 にランクインしており、特に電気電子工学分野では英国7位・世界83位 (QSランキング2025)と高い評価を受けています(出典:QS World University Rankings )。会計・ファイナンス分野も英国15位(世界97位)を誇るなど、理系から文系まで幅広い分野で実績があります。
サウサンプトン大学マレーシア校(UoSM)はその海外ブランチキャンパスであり、英国本校と同じカリキュラム・品質基準のもと、同じサウサンプトン大学の学位 を取得できます。
ランキング・指標
世界順位
英国内順位
QS世界大学ランキング 2026(総合)
87位
—
電気電子工学(QS by Subject 2025)
83位
7位
会計・ファイナンス(QS by Subject 2025)
97位
15位
電気電子工学(Guardian University Guide 2026)
—
3位
Russell Group加盟
英国トップ24大学の一角
出典:QS World University Rankings by Subject 、EduAdvisor
UoSMで学べる学部・プログラム
UoSMは大きく工学系・ビジネス系・コンピュータサイエンス系 の3領域を中心に構成されており、英国本校で高い評価を受ける分野をマレーシアで学べる点が最大の特徴です。
工学系プログラム(School of Engineering)
UoSMが最も力を入れている分野がエンジニアリングです。MEng(工学修士一体型プログラム)の主なコースは以下の通りです。
MEng 航空宇宙工学(Aeronautics & Astronautics)2+2プログラム :マレーシアで2年間学んだ後、英国本校に転籍して残り2年間を学ぶコース。亜音速風洞やフライトシミュレーターを使った実験教育が特徴
MEng 電気電子工学(Electrical & Electronic Engineering)2+2プログラム :英国QS7位の強みをマレーシアで学ぶフラッグシップコース
MEng 機械工学(Mechanical Engineering)2+2プログラム :英国本校への転籍オプション付き
MEng 機械工学(Mechanical Engineering)4+0プログラム :マレーシアで4年間完結するコース
工学系プログラムはすべてワシントン・アコード(Washington Accord)に基づく国際的な工学認定を取得しており、卒業生はRolls-Royce・Apple・Dysonなどグローバル企業への就職実績もあります。
ビジネス系プログラム(Southampton Malaysia Business School)
BSc 会計とファイナンス(Accounting and Finance)3+0
BSc ビジネスアナリティクス(Business Analytics)3+0
BSc ビジネスマネジメント(Business Management)3+0
BSc ファイナンスと金融テクノロジー(Finance and Financial Technology)3+0
BSc 経済学・保険数理科学(Economics and Actuarial Science)3+0
BSc マーケティング(Marketing)3+0
コンピュータサイエンス系プログラム(School of Electronics and Computer Science)
BSc コンピュータサイエンス(Computer Science)3+0
大学院・研究課程
MSc デジタルマーケティング(Digital Marketing)1年間
MSc ファイナンス(Finance)1年間
PhD 工学(Engineering)3〜4年間
Expert View
“サウサンプトン大学マレーシア校(UoSM)の大きな魅力は、世界屈指の評価を受ける『航空宇宙工学』や『電気電子工学』といった本格的な理工系プログラムを、圧倒的なコストパフォーマンスで学べる点です。特に工学系コースはワシントン・アコード(国際的な工学教育の相互承認)の認定を受けているため、卒業後は日本国内はもちろん、欧米やシンガポールなどグローバルなエンジニア領域でのキャリア形成に直結します。 ” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn .
UoSMキャンパスの特徴:EduCity × 充実した実験設備
マレーシア南端、シンガポールまで1時間のロケーション
UoSMはマレーシア・ジョホール州のイスカンダル・プトリ(Iskandar Puteri) に位置しています。マレー半島の南端近く、シンガポールとのボーダーに隣接したエリアで、シンガポール国際空港からは車で約1時間の距離です。
クアラルンプールからは南へ約4時間ですが、シンガポールや東南アジア各都市との接続が非常に良く、国際的なビジネス・テクノロジー企業が集積する経済特区「イスカンダル・マレーシア」の中核エリアにキャンパスがあります。日本からのフライトはクアラルンプール経由(約7〜8時間)またはシンガポール乗り継ぎが一般的で、ヨーロッパやアメリカに比べ大幅に近いのは変わりません。
EduCity内のマルチ大学コミュニティ
UoSMが入居するのは、英国系大学が集まるEduCity(エデュシティ) と呼ばれる600エーカーの大学都市エリアです。ニューカッスル大学医学部マレーシア校(Newcastle University Medicine Malaysia)やレディング大学なども同エリアに立地しており、複数の英国系大学の学生が共存するユニークな環境です。
EduCityの施設には6,000席の競技スタジアムや400m陸上トラックも整備されており、UoSMの学生も利用できます。
150,000平方フィートの専用キャンパス施設
UoSMのキャンパスは約150,000平方フィートの規模を持ち、次のような専門施設が充実しています。
航空宇宙ラボ :時速130km対応の亜音速風洞実験装置・フライトシミュレーター・ヒルトンノズルリグ。日本国内の大学では体験できないような実験環境
電気電子実験室(4室) :エレクトロニクス・電気システム・AI・スマートパワーシステムをカバー
機械工作室 :レーザーカッター・3Dプリンター・旋盤・フライス盤など製造系設備
コンピュータサイエンスラボ :200以上のソフトウェアが利用可能
Bloombergスイート(12端末) :金融市場の実データを使った実践的な学習環境
オープン学習スペース・デザインスタジオ・デジタルライブラリ・講義ホール
学生宿舎と生活環境
キャンパスから徒歩5分の場所に学生向け宿舎「EcoNest」があり、月額RM1,200〜RM1,600(約40,000〜53,000円)で入居できます。「Hako Village」(月額RM750〜RM1,350)など近隣の学生向け住居も選択肢として用意されており、キャンパスとの間は無料シャトルバスで接続されています。
学費:英国本校との差と総コストの目安
UoSMへの留学を考えるうえで重要なのが費用感です。英国本校での留学に比べ、マレーシアでは学費を大幅に抑えられます。
UoSM 主要プログラムの学費(総額)
プログラム
期間
総学費(MYR)
年換算(目安)
BSc ビジネスアナリティクス
3年
RM127,500
約140万円/年
BSc 会計とファイナンス
3年
RM128,700
約140万円/年
BSc コンピュータサイエンス
3年
RM132,300
約145万円/年
BSc 経済・保険数理科学
3年
RM136,500
約150万円/年
MEng 機械工学(4+0)
4年
RM217,200
約180万円/年
MEng 電気電子・航空宇宙・機械(2+2)
4年(マレーシア2年+英国2年)
RM390,825
—(英国での2年間の学費含む)
※日本円換算は1MYR≒33円の目安(2026年10月時点)。為替レートにより変動します。2+2プログラムの総額はマレーシア・英国双方の学費を含みます。出典:Uni Enrol ・EduAdvisor (最新の正式学費は大学公式サイトでご確認ください)
英国本校との学費差
サウサンプトン大学英国本校の留学生向け学費は、年間£21,500〜£28,600超(文理系)が目安です(1GBP≒196円換算で年間約420〜560万円)。3年間の学士課程では、英国本校比で総額1,000万円以上の差になるケース もあります。
UoSMならRussell Group大学の学位を目指しながら、コストを大幅に抑えた留学設計が可能です。
2+2プログラム:マレーシアで始めて、イギリスで仕上げる
UoSMのMEngプログラムには、2+2プログラム という特徴的な選択肢があります。最初の2年間をマレーシアで学び、3年目からイギリスのサウサンプトン大学本校に転籍して残り2年間を修了する形式です。
コストの安い時期はマレーシアで過ごしながら、基礎を徹底的に固められる
英国本校への転籍後は本物のRussell Groupの環境で学べる
卒業時には英国本校のMEng学位を取得できる
「いきなりイギリスに飛び込むのは不安」「まずマレーシアで英語環境に慣れてから英国に移りたい」というステップアップ型の進学ルートとして、日本人学生にも注目されています。
Expert View
“いきなりイギリス本校へ留学するには学費や英語面のハードルが高いと感じる方にとって、UoSMの『2+2プログラム』は非常に魅力的なステップアップルートです。前半2年間を生活費・学費が手頃なマレーシアで基礎固めにあて、後半2年間でイギリス本校のキャンパスライフと最先端研究を体験できます。留学総費用を1,000万円近く抑えながら英国名門ラッセルグループの学位を取得できるため、費用対効果の観点からも注目を集めています。 ” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn .
入学要件と奨学金
学士課程の一般的な出願要件(目安)
Aレベル :BBC〜ABB(専攻により異なる)
IB Diploma :30〜33点程度
Foundationコース修了 :UoSM Foundationを経由して学士課程へ
英語力 :IELTS 6.5以上(各バンド5.5以上)が目安
日本の高校卒業のみでは直接学士課程への出願が難しいため、UoSMのFoundationコース(基礎課程) を経由するルートが一般的です。FoundationにはBusiness・Computer Science・Engineeringの3コースがあり、それぞれ1年間で学士課程への進学を準備できます。
Foundationコース学費
ビジネスFoundation:RM27,500(約90万円)
コンピュータサイエンス / 工学Foundation:RM32,500(約107万円)
主なIntake(入学時期)
Foundation:4月・7月・9月
学士課程(BSc/MEng):主に9月
奨学金制度
UoSMではFoundation生向けに成績優秀者奨学金(最大100%学費免除) を用意しており、SPMまたはO-Levelの成績をもとに審査されます。また、Foundation入学者向けに一律RM1,500の補助金(Foundation Education Grant)も提供されています。詳細・最新情報はUoSM公式サイト でご確認ください。
StudyInのマレーシア留学サポートについて
StudyIn(gostudyin.com/japan )では、サウサンプトン大学マレーシア校を含むマレーシアの大学への出願サポートを提供しています。Foundation課程の選び方から出願書類の準備・ビザ手続きまで、日本語で一貫してサポートします。理工系学部を検討している方も、ビジネス系を志す方も、まずはお気軽にご相談ください。
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よくある質問(FAQ)
サウサンプトン大学マレーシア校で取得した学位は英国本校と同じですか?
はい、同じサウサンプトン大学の学位です。カリキュラムと品質基準は英国本校と同等に管理されており、工学系学位はワシントン・アコードによる国際認定も取得しています。
2+2プログラムとはどういう仕組みですか?
最初の2年間をUoSM(マレーシア)で学び、3年目からサウサンプトン大学英国本校に転籍して残り2年間を修了するプログラムです。卒業時には英国本校のMEng学位を取得できます。電気電子工学・航空宇宙工学・機械工学の3コースで選択できます。
日本の高校卒業後、直接UoSMの学士課程に入れますか?
日本の高校卒業のみでは通常、直接の入学は難しく、UoSMのFoundationコース(1年間)を経由して学士課程に進学するルートが一般的です。FoundationにはBusiness・Computer Science・Engineering の3コースがあります。
キャンパスはクアラルンプールから遠いですか?
UoSMのキャンパスはジョホール州イスカンダル・プトリにあり、クアラルンプールからは車で約4時間です。一方、シンガポール国際空港からは約1時間とアクセスが良く、シンガポールとの国境近くに位置するため、東南アジア全域との接続性は優れています。日本からはクアラルンプール経由またはシンガポール乗り継ぎが一般的です。
航空宇宙工学のような専門性の高い分野でも英語で学べますか?
はい、UoSMの全プログラムは英語で行われます。航空宇宙工学のMEngコースでは、亜音速風洞実験装置やフライトシミュレーターなど英国本校にも匹敵する実験設備を使った実践教育が受けられます。