「留学したいけど、費用が心配で踏み出せない」そんな東京在住の大学生・保護者の方に、ぜひ知っておいてほしい制度があります。

東京都が独自に実施する給付型(返済不要)の海外留学支援制度「東京グローバル・パスポート(通称:グローパス)」は、所得制限なしで最大315万円を支援する画期的な奨学金です。2026年度の短期コース(春留学)は現在募集中で、応募締め切りは2026年10月15日(木)17時です。

この記事では、制度の概要から応募方法・注意点まで徹底解説します。

Japanese Students Study Abroad

この記事でわかること

  • 東京グローバル・パスポートの概要・短期と中長期コースの違い
  • 支援金額・対象者・応募資格の詳細
  • 2026年度春留学コースの応募締め切りと応募の流れ

東京グローバル・パスポートとは?

制度の概要・目的

東京グローバル・パスポート(以下「グローパス」)は、東京都が2025年度に新設した都独自の給付型海外留学支援制度です。「東京と日本の新たな未来を創造するグローバル人材の育成」を目的として、国内の大学等に在籍する東京在住の学生を対象に、海外留学にかかる費用を支援します(出典:東京都生活文化局公式サイト)。

最大の特徴は所得制限なし・返済不要という点です。家庭の収入にかかわらず、意欲ある学生であれば誰でも応募できます。また、語学留学単体ではなく「探究活動を含む留学計画」を支援する設計になっており、ただ海外で過ごすだけでなく、自ら目標を持って学ぶ留学を後押しする制度です。

短期コース・中長期コースの違い

グローパスには大きく2つのコースがあります。

項目 短期コース 中長期コース
留学期間 28日以上〜4か月未満 4か月以上〜1年以内
最大支援額 最大90万円 最大315万円
支援人数(年間) 春夏合わせて年間500名 年間100名
支給方法 渡航前に定額一括支給 渡航準備金・授業料・現地活動費の3段階で支給
選考方法 留学計画書による書面審査 書面審査+面接審査(都内対面)
応募資格 大学生等(学年問わず) 新大学1年生等のみ

※出典:東京都生活文化局公式サイト広報東京都

短期コースは「はじめての留学」を後押しすることに重点が置かれており、春・夏の2つの時期から選べるため、大学のスケジュールに合わせて計画しやすい設計になっています。中長期コースは新大学1年生等のみが対象ですが、その分支援額が大きく、大学4年間をグローバルにスタートさせたい方に最適です。

支援内容・支援金額

短期コース(最大90万円)

短期コースでは、留学費用の自己負担を大きく軽減する定額支援金が、渡航前に一括で支給されます。たとえばアメリカへの短期留学で110万円の費用がかかる場合、最大90万円の支援を受けることができ、自己負担を大幅に抑えることが可能です(出典:広報東京都)。

渡航前に一括で受け取れるため、資金の目処を立ててから準備を進められる点も大きなメリットです。2026年度の短期コースは春留学・夏留学の2回募集があり、春夏合わせて年間500名が支援対象となっています。

中長期コース(最大315万円)

中長期コースは、4か月以上1年以内の学位課程・交換留学等を対象とした手厚い支援制度です。アメリカへの1年留学の場合、最大315万円が支給されるケースもあります(出典:グローバルエデュ)。

支給は「渡航準備金」「授業料」「現地活動費」の3段階に分けて行われ、実際の留学費用に合わせた形で支援を受けることができます。選考には書面審査に加えて東京都内での面接審査(対面)があり、留学計画の具体性・実現可能性が重視されます。

所得制限なし・返済不要

グローパス最大の魅力のひとつが、所得制限を設けていない点です。家庭の収入にかかわらず、意欲ある学生であれば誰でも応募できます。また、支給された支援金は返済不要の給付型であるため、卒業後に返済の負担が生じることもありません。

ただし、国や他の団体が行う海外留学支援制度・在籍大学等の奨学金との併給(同時に金銭給付を受けること)はできません。他の奨学金との組み合わせを検討している方は、必ず各制度の募集要項をご確認ください。

応募資格・対象者

対象となる学生の要件

グローパスに応募できるのは、以下の要件をすべて満たす方です(出典:東京都生活文化局公式サイト)。

  • 日本国籍を有すること(応募時および留学期間中)
  • 国内の大学等に在籍していること(応募時および留学期間中)。対象は大学・短大・高専・専門学校等(学校教育法に規定する機関)
  • 生計維持者が引き続き1年以上都内に住所を有していること(応募時において)
  • 2026年4月1日時点で30歳以下であること

所得制限はありませんが、生計維持者(主に保護者)が1年以上東京都内に住んでいることが必須条件です。住民票の状況を事前にご確認ください。

対象となる留学計画の要件

学生本人の要件に加え、留学計画にも以下の要件があります。

  • 海外の高等教育機関への留学であること(原則)
  • 在籍大学等が教育上有益と認めた計画であること
  • 探究活動が含まれている計画であること。語学学習も、探究活動と組み合わせることで計画に組み込むことが可能

「探究活動」とは、単なる語学研修にとどまらず、自ら課題を設定して取り組む学習・活動を指します。現地でのフィールドワーク・文化調査・研究プロジェクトへの参加なども例として挙げられています。どのような活動が対象になるかについては、東京都公式サイトに掲載されている「探究活動の事例について」をご参照ください。

高校生は対象外・年齢上限は30歳以下

グローパスは大学・短大・高専・専門学校等に在籍する学生を対象とした制度です。高校生は対象外となります。ただし年齢要件は「2026年4月1日時点で30歳以下」と設定されており、大学院生や社会人経験後に大学に戻った方でも、在籍要件と年齢要件を満たせば応募できます。

高校生の方は、現時点ではグローパスの対象外ですが、大学進学後にぜひ活用を検討してみてください。留学を見据えた大学選び・準備についてはStudyInにご相談いただけます。

応募方法・スケジュール

2026年度 春留学コースの締め切り(10月15日)

現在募集中の2026年度短期コース(春留学)の応募締め切りは以下のとおりです。

応募締め切り 2026年10月15日(木)17時
応募方法 ガクシー(gaxi.jp)の応募フォームからオンライン申請
留学開始時期 2027年1月〜2027年3月末(春留学)
大学等の学校アカウント申請期限 2026年10月8日(木)正午

※出典:東京都生活文化局公式サイト

重要:応募期限は「在籍大学等から事務局への提出期限」です。在籍大学によっては学内で独自の事前締め切りが設定されている場合があります。10月15日ギリギリに動き始めると間に合わない可能性があるため、早めに在籍大学の担当窓口に相談することを強くおすすめします。

応募の流れ・注意点

グローパスへの応募は、必ず在籍大学等を通じて行う必要があります。個人で直接応募することはできません。主な流れは以下のとおりです。

  • ①在籍大学の窓口に相談:まずは在籍大学の国際交流センター・留学センター等に相談し、応募の意思を伝えます。大学によって手続きが異なるため、早めの相談が重要です。
  • ②留学計画の作成:応募フォームへの入力に先立ち、「留学計画検討用シート」を活用して留学の目的・探究活動・スケジュールを整理します。
  • ③大学による推薦・確認:在籍大学が留学計画を確認・承認した上で、応募手続きが進められます。
  • ④ガクシーからオンライン申請:東京都指定のWEB応募フォーム(ガクシー)からオンラインで申請します。
  • ⑤選考・採用通知:書面審査(中長期コースは面接審査も)を経て採用が決定します。

採用された場合は、東京都主催の留学事前研修・事後研修への参加や、留学後のアンバサダー活動(留学経験の発信)が義務付けられています。採用後に辞退・参加できない状況になった場合は手続きが必要なため、スケジュール管理には注意しましょう。

他の奨学金との併給・注意点

グローパスを活用する上で、事前に押さえておきたい注意点をまとめます。

  • 他の奨学金との併給は不可:国・他団体の海外留学支援制度や在籍大学等の奨学金との同時受給はできません。グローパス採用期間中は他の金銭給付型奨学金の受給を停止する必要があります。
  • 大学を通じた応募が必須:個人での直接応募は受け付けていません。在籍大学の担当部署の指示に従って手続きを進めてください。
  • 探究活動の計画が重要:単なる語学研修・観光目的の留学は対象外です。自ら課題を設定した探究活動を含む計画を立てる必要があります。
  • 採用後の義務を確認する:事前研修・事後研修への参加、アンバサダー活動など、採用後に必要な活動があります。スケジュールを確認の上で応募しましょう。

最新の情報や詳細条件については、必ず東京都生活文化局の公式サイトおよび募集要項をご確認ください。

グローパスと組み合わせたい留学先|StudyInのサポートについて

グローパスの採用が決まったら、次は「どの国・どの大学・どのプログラムに行くか」を具体的に決める必要があります。ここでStudyInのサポートが力を発揮します。

StudyIn(gostudyin.com)は、イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドへの留学を専門とする留学エージェントです。グローパスの対象となる「海外の高等教育機関への留学」と相性の良い留学先・プログラムを豊富に取り扱っており、留学計画の段階からお手伝いすることができます。

グローパスと相性の良い留学先

グローパスは「探究活動を含む留学計画」を支援する制度です。以下のような留学スタイルと特に相性がよく、StudyInが得意とする留学先でもあります。

  • イギリス留学:世界トップクラスの大学が集中するイギリスは、短期・中長期ともにグローパスの対象になる留学先として最適です。オックスフォード・ケンブリッジ・UCLなど名門大学のサマースクール・語学コース・交換留学プログラムが充実しており、探究活動と組み合わせた留学計画を立てやすい環境が整っています。
  • カナダ留学:安全な治安・多文化共生の環境・充実したコープ(Co-op)プログラムが魅力のカナダは、グローパスを活用した中長期留学先としても人気です。語学学習と探究活動を自然に組み合わせやすい環境で、卒業後の就労・永住権経路も整っています。
  • オーストラリア留学ニュージーランド留学:生活しやすく温暖な環境で、短期間でも充実した探究活動ができるプログラムが多数あります。

StudyInができるサポート

StudyInでは、グローパスの活用を検討している方に向けて以下のサポートを提供しています。

  • 留学先・プログラムの選定:グローパスの要件(高等教育機関への留学・探究活動の組み込み)を満たすプログラムを一緒に探します。
  • 留学計画書の作成サポート:グローパスの審査で重要となる「留学目的・目標・探究活動の計画」を整理するお手伝いをします。
  • 出願書類の準備:大学・語学学校への出願に必要な書類(志望動機書・推薦状など)の準備をサポートします。
  • ビザ申請のサポート:渡航先の学生ビザ申請についてもサポートを行っています。
  • 奨学金情報の提供:グローパス以外にも活用できる奨学金情報をご案内します。

「グローパスに応募したいが、どんな留学計画を立てればいいかわからない」「どの国・大学・プログラムが自分に合っているか相談したい」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。

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よくある質問(FAQ)

東京グローバル・パスポートは高校生でも応募できますか?

いいえ、高校生は対象外です。グローパスは国内の大学・短大・高専・専門学校等に在籍する学生を対象とした制度です。高校生の方は大学進学後に応募をご検討ください。年齢要件は「2026年4月1日時点で30歳以下」となっており、大学院生も応募できます。

所得制限はありますか?

ありません。東京グローバル・パスポートは所得制限を設けておらず、家庭の収入にかかわらず応募できます。ただし、生計維持者が1年以上東京都内に住所を有していることが必要です(出典:東京都生活文化局公式サイト)。

語学留学でも応募できますか?

語学学習単体の留学は原則として対象外ですが、語学学習に「探究活動」を組み合わせた計画であれば応募可能です。「探究活動」とは自ら課題を設定して取り組む学習・活動を指し、現地でのフィールドワークや研究活動などが該当します。詳細は東京都公式サイトの「探究活動の事例について」をご確認ください。

他の奨学金と併用できますか?

国・他団体が行う海外留学支援制度や在籍大学等の奨学金との併給はできません。グローパスに採用された場合、他の金銭給付型奨学金の受給を停止する必要があります。詳細は募集要項でご確認ください。

2026年度の応募締め切りはいつですか?

現在募集中の2026年度短期コース(春留学)の応募締め切りは2026年10月15日(木)17時です(在籍大学等から事務局への提出期限)。在籍大学によっては学内で独自の締め切りが設定されている場合があるため、早めに在籍大学の担当窓口に相談することをおすすめします(出典:東京都生活文化局公式サイト)。