イギリスの大学出願に欠かせないパーソナルステートメント(志望動機書)が、2026年入学サイクルから大きく変わりました。これまでの「自由記述形式」から3つの質問に答える構造型フォーマットへと変更されています。
この記事では、新フォーマットの内容と各質問の書き方のヒントを最新情報でわかりやすく解説します。イギリスの大学への出願を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
- UCASパーソナルステートメントの新フォーマット(3問構成)の詳細
- 旧フォーマットとの違いと変更された理由
- 各質問の書き方のヒントと注意点
UCASパーソナルステートメントとは?
パーソナルステートメント(Personal Statement)は、イギリスの大学出願システムUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)を通じて提出する志望動機書です。成績・資格・教師からの推薦状とともに出願書類の核となるもので、「なぜこのコース・大学に進学したいのか」「どのような準備・経験をしてきたのか」を大学の入試担当者に伝えるための重要な書類です。
2026年入学サイクルより、パーソナルステートメントのフォーマットが大きく変わりました。以下でその内容を詳しく解説します。
新フォーマットの概要:旧フォーマットとの違い
| 比較項目 |
旧フォーマット(〜2025年入学) |
新フォーマット(2026年入学〜) |
| 形式 |
自由記述形式(1つの長い文章) |
3つの質問に答える構造型 |
| 文字数上限 |
4,000文字(スペース含む) |
*4,000文字(スペース含む)・変更なし |
| 各セクションの最低文字数 |
なし |
各質問350文字以上 |
| 内容 |
ほぼ変更なし(構造のみ変更) |
ほぼ変更なし(構造のみ変更) |
*4,000 Characters(英数字・スペース含む半角文字数)
出典:UCAS公式サイト(Reforming Admissions)
なお、UCASはこの3問形式を「2026年入学以降向け」という表現で案内しており、2027年入学にも同じフォーマットが継続されます。一時的な変更ではなく、今後の標準フォーマットとして定着する形式です。
新パーソナルステートメントの3つの質問
UCASパーソナルステートメントの3つの質問は以下のとおりです。
| 質問 |
内容 |
文字数目安 |
| 質問1 |
なぜこのコース・科目を学びたいのですか?
(Why do you want to study this course or subject?) |
最低350文字〜 |
| 質問2 |
あなたの資格や学業はどのようにこのコース・科目の準備に役立ちましたか?
(How have your qualifications and studies helped you to prepare for this course or subject?) |
最低350文字〜 |
| 質問3 |
教育以外で、このコース・科目の準備のために何をしましたか?またそれはなぜ役立ちますか?
(What else have you done to prepare outside of education, and why are those experiences useful?) |
最低350文字〜 |
合計4,000文字(スペース含む)を3つの質問に配分します。各セクションは最低350文字以上の記述が必要ですが、残りの文字数は重要度に応じて自由に振り分けることができます。
なお、3つの質問への回答は、入試担当者が現行の自由記述型と同様に全体として一つのパーソナルステートメントとして読みます。3つの独立した小論文として書くのではなく、全体で一貫したメッセージを伝えることが重要です。
Expert View
“自由記述から3つの質問形式に変わったことで一見書きやすくなったように感じられますが、本質的に問われている『学問的意欲と適性』は変わりません。3つの回答を別々のエピソードとしてぶつ切りにするのではなく、全体を通して『なぜ自分がこの分野を学ぶべきなのか』という一つのストーリーとしてつながるよう意識して構成を作り込みましょう。” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn.
各質問の書き方のヒント
質問1:なぜこのコース・科目を学びたいのか?
この質問はパーソナルステートメント全体の導入部であり、あなたの学問的な興味・情熱・志望動機を伝える場です。以下の点を意識して書きましょう。
- 具体的なきっかけを書く:「なんとなく興味がある」ではなく、「この経験・この本・この授業をきっかけに興味を持った」という具体的なエピソードを盛り込みましょう
- 学問への知的好奇心を示す:コースで学ぶ内容の何に興味があり、どんな問いを探求したいかを明確にします
- 大学や都市ではなく「科目」への興味を示す:UCASでは複数の大学に一括出願するため、特定の大学への言及は避けましょう
質問2:学業・資格はどのようにコースの準備に役立ったか?
この質問では、これまでの学習がどのように志望コースの準備につながっているかを示します。成績をただ列挙するのではなく、「何を学び、それがどう役立つか」という接続を示すことが重要です。
- 具体的な科目・プロジェクト・論文を挙げる:「科学全般が好き」ではなく「化学の○○の単元で学んだ▲▲の概念が、志望コースの△△に直結する」という形で書きましょう
- スキルと関連づける:批判的思考・データ分析・研究スキルなど、コースで必要とされるスキルとの関連を示します
- 2〜3つの具体的なエビデンスに絞る:網羅的なリストより、厳選した具体例が効果的です
質問3:教育以外での準備と経験
この質問では、課外活動・ボランティア・インターンシップ・読書・個人プロジェクトなど、学校外での活動を通じてコースへの関心と準備を示します。
- 「経験した事実」ではなく「そこから学んだこと」を書く:単なる活動リストではなく、その経験がコースへの準備にどう役立つかを示します
- コースとの関連性を必ず示す:関連性のない活動を詰め込みすぎず、志望コースに結びつく活動を選びましょう
- 仕事・家庭の責任も含めてよい:アルバイト・家族の介護・個人的な困難の乗り越え経験など、人格形成につながった経験も有効です
パーソナルステートメントを書く際の注意点
- 文字数を均等に分けなくてよい:3つの質問への文字数配分は自由です。コースや自分の経験に応じて柔軟に配分しましょう。ただし各質問最低350文字は必須です
- AIで全文を生成しない:UCASは不正使用検出システムを導入しています。AIを参考・下書きに使うことは構いませんが、最終的には自分自身の言葉で仕上げましょう
- 早めに下書きを始める:UCASの出願締め切りはオックスブリッジ・医学部は10月15日、一般は1月下旬ですが、パーソナルステートメントは最も時間がかかる書類です。夏のうちに準備を始めることを強くおすすめします
- コピー&ペーストに注意:UCASでは最大5校に出願できますが、全校共通のパーソナルステートメントを使用します。特定の大学名を入れないよう注意が必要です
Expert View
“StudyInでは志望動機書の書き方セミナーを実施しています。ぜひ興味がある方、志望動機書の書き方に不安のある方はぜひゼミナー情報をチェックしてみてください” – Yoshiyuki Suzuki, Counsellor, StudyIn.
StudyInがパーソナルステートメントの作成をサポートします
パーソナルステートメントは、UCASの出願書類の中で唯一「自分の言葉で」アピールできる書類です。新しい3問形式への対応・内容の構成・英語表現のブラッシュアップまで、StudyInの経験豊富なコンサルタントが丁寧にサポートします。
大学・コースの選定からUCAS出願・ビザ申請まで、一貫してサポートします。東京(恵比寿)・大阪の両オフィスおよびオンラインでご相談いただけます。
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よくある質問(FAQ)
UCASパーソナルステートメントはいつから新フォーマットになりましたか?
2025年9月より、2026年入学を目指す学生からの出願に新しい3問形式が適用されています。2027年入学以降も同じ形式が継続されます。
新フォーマットの文字数制限はいくつですか?
合計4,000文字(英数字・スペース含む半角文字数)で、旧フォーマットから変更ありません。3つの質問に合計4,000文字を自由に振り分けられますが、各質問につき最低350文字以上の記述が必要です。
3つの質問への文字数は均等に分けなければいけませんか?
いいえ。各質問への文字数配分は自由です。コースの性質や自分の経験に応じて、重要な質問により多くの文字数を割り当てることができます。ただし各質問最低350文字は必ず満たす必要があります。
パーソナルステートメントをAIで書いてもいいですか?
UCASはAIによる不正生成を検出するシステムを導入しています。AIをアイデア出し・下書きの参考として使うことは可能ですが、最終的には必ず自分自身の言葉で書き直す必要があります。AIが生成した文章をそのまま提出することは避けてください。