イギリスの学士課程で薬学や薬理学を学ぶことは、この分野に興味があるなら将来のキャリアへの大きな投資といえます。薬学とは医薬品に関する研究・実践を行う分野、薬理学とは薬物が人体に及ぼす作用を科学的に研究する分野です。
どちらの学位も、卒業後は製薬企業・病院・研究機関など世界中で活躍できる知識とスキルを身につけることができます。
世界的に薬剤師の需要が供給を上回るペースで伸びているなか、薬学・薬理学の卒業生は他の分野と比べて高い初任給が期待できます。そして今、この分野でイギリスの大学は世界最高水準の評価を受けています。QS世界大学ランキング(分野別)2026年版 では、なんとイギリスの大学が世界トップ10に複数ランクインしており、薬学・薬理学を学ぶ留学先として世界から注目を集めています。
本記事では、最新の国際ランキングをもとに、イギリスで薬学・薬理学を学ぶのにおすすめの大学3校をご紹介します。コース内容・入学要件・学費も合わせて解説しますので、大学選びの参考にしてください。
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この記事でわかること
薬学・薬理学でおすすめイギリス大学トップ3
各大学の特徴・評価ポイントとコース学費・授業料
イギリス大学の公式出願窓口
イギリスで薬学・薬理学を学ぶ意義
イギリスの学士課程で薬学や薬理学を学ぶことは、この分野に興味があるなら将来のキャリアへの大きな投資といえます。まずは、ふたつの分野の違いを整理しておきましょう。
薬学と薬理学の違いとは?
薬学(Pharmacy) は、医薬品の調剤・製造・品質管理から患者への服薬指導まで、医薬品に関わる実践的な職業教育を中心とした分野です。イギリスでは修士薬学(MPharm)の4年制学位が標準で、取得後にFoundation Trainingを修了し、薬剤師(General Pharmaceutical Council登録)として働くことができます。
薬理学(Pharmacology) は、薬物が人体に及ぼす作用のメカニズムを科学的に研究する分野です。臨床薬理学・神経薬理学・毒性学などに細分化され、製薬企業での研究開発、学術研究、または医学・歯学への進学を視野に入れた学術的なコースです。薬剤師資格の取得を直接の目的とするものではありませんが、研究職やコンサルティング、医療政策など幅広いキャリアにつながります。
どちらの分野を選ぶかは、「将来的に患者に直接関わる実践的な仕事がしたいか(→薬学)」「薬のメカニズムや新薬開発の研究がしたいか(→薬理学)」によって決まります。迷っている場合はStudyInへのご相談もお気軽にどうぞ。
イギリスが選ばれる理由|世界トップレベルの研究環境と就職実績
薬学・薬理学の分野でイギリスの大学が選ばれる理由はいくつかあります。
まず、QS世界大学ランキング(分野別)2026年版で、UCLとオックスフォード大学が世界同率3位という圧倒的な研究実績。世界のトップ10にイギリスの複数大学がランクインしていることは、この国の薬学・薬理学教育の水準の高さを示しています。
また、イギリスのMPharmはGeneral Pharmaceutical Council(GPhC)という公的機関が認定した国際水準の資格です。卒業後に所定のFoundation Trainingを経ることで、英国登録薬剤師として働く資格を得られ、そのキャリアは世界中で通用します。研究者・製薬会社・医療機関など卒業後の選択肢の幅も魅力のひとつです。
世界的に薬剤師の需要が供給を上回るペースで伸びており、薬学・薬理学の卒業生は他の分野と比べて高い初任給が期待できます。
イギリス薬学・薬理学分野の最新ランキング比較(2026年)
以下は、代表的な国際ランキングにおける英国大学の位置づけをまとめた比較表です。
大学
QS世界ランキング(世界)
QS世界ランキング(イギリス国内)
Times & Sunday Times(イギリス国内)
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
同率第3位
同率第1位
ー
ノッティンガム大学
第8位
第4位
第8位
グラスゴー大学
ー
ー
第2位
出典:QS World University Rankings by Subject 2026(Pharmacy & Pharmacology) 、Times and Sunday Times Good University Guide 2026
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)
ランキングと評価
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London UCL) QS世界大学ランキング(分野別)2026年版において、UCLは薬学・薬理学で世界同率3位にランクイン。オックスフォード大学と並んで英国トップの座に輝いています。
UCLのSchool of Pharmacyは1842年に設立された歴史ある薬学部で、ロンドンのBlooms-bury地区に位置します。医薬品科学・臨床薬学・製薬科学の分野で世界をリードする研究機関として知られ、NHS(英国国民保健サービス)の複数の教育病院や地域薬局と密接なパートナーシップを結んでいます。
主なコースと特色
UCLが提供するMPharm(薬学修士)プログラムは、GPhC(General Pharmaceutical Council)が2021年に定めた「薬剤師の初期教育および訓練に関する基準」に完全準拠した4年制コースです。
2026年より、英国のすべての薬剤師が軽度の疾患に対して独立して処方できるようになるという制度変更に合わせて、MPharmプログラムでは臨床スキル開発と患者中心のケアが大幅に強化されました。また、体験学習プレースメントのウェイトも高まっており、地域薬局・教育病院薬局・GP(かかりつけ医)クリニック・専門プロバイダーなどでのプレースメントを通じて、患者・地域住民・他の医療専門家との実践的な接触経験を積むことができます。
コースのハイライトとして、地域薬局・病院・GPクリニック・専門施設でのプレースメント、そして4年次に行う薬学または製薬科学の研究プロジェクト(学内のほかNHSや国際パートナーとの共同研究も可能)が挙げられます。
入学要件・学費の目安
UCLのMPharmへの入学要件は、Aレベルの場合はAAB(化学必須、生物・数学・物理のいずれか1科目)、IBDiplomaの場合は36点以上(高位科目に化学と理系科目を含む)です。英語力については、UCLが定めるLevel 3の英語要件を満たす必要があります。
学費(2026/27年度)
国内学生:9,790ポンド / 年
海外(国際)学生:£35,400ポンド / 年
ノッティンガム大学(University of Nottingham)
ランキングと評価
ノッティンガム大学 のSchool of Pharmacyは、QS世界大学ランキング(分野別)2026年において薬学・薬理学で世界8位・英国4位にランクインしました。これは大学創立100周年にあたる年の快挙であり、英国内でも屈指の薬学部として高い評価を誇ります。
また、Times and Sunday Times Good University Guide 2026では英国8位にランクインしています。
1881年に設立されたノッティンガム大学はラッセルグループのメンバーで、英国中部の緑豊かなキャンパスに位置しています。
主なコースと特色
ノッティンガム大学のMPharmは、GPhCの認定を受けた4年制プログラムです。在学中に、マレーシア・カナダ・オーストラリアなど複数の海外拠点での学習機会が用意されており、3年次の研究プロジェクトを海外で実施することも可能です。
学内には商業環境と患者中心の臨床環境を再現したシミュレーション薬局があり、患者カウンセリング・調剤・処方の模擬実習を行うことができます。また、地域薬局・GP・病院薬局でのプレースメントを通じて実践的な経験を積みます。
2026年からの制度変更に対応して、MPharmでは独立処方に必要なスキルと知識も新たに組み込まれています。
入学要件・学費の目安
入学要件は、Aレベルの場合AAA(2025年時点の標準オファー)、IB Diplomaの場合は34点以上で上位科目に化学と第2理系科目が必須です。
学費(2026/27年度)
国内学生:9,790ポンド / 年
海外(国際)学生:30,750ポンド / 年(参考値、要公式確認)
グラスゴー大学(University of Glasgow)
ランキングと評価
Times and Sunday Times Good University Guide 2026において、グラスゴー大学 は薬学・薬理学で英国2位にランクインしています。
1451年に設立されたグラスゴー大学は、英語圏で4番目に古い歴史を持つ大学であり、ラッセルグループのメンバーです。スコットランド最大の都市グラスゴーに位置し、College of Medical, Veterinary & Life Sciencesを中心とした優れた生命科学教育を提供しています。
主なコースと特色
グラスゴー大学は薬理学(Pharmacology)のBSc(Hons)/MSciを提供しています。薬理学は薬学と異なり、薬剤師資格の取得を直接の目的としない学術的な研究分野です。このプログラムはRoyal Society of Biologyの認定を受けています。
薬理学の勉強を通じて、ホルモンなど体内で生成される物質、食品添加物、農業用化合物(殺虫剤など)、動物の毒・トキシンに至るまで幅広い物質を研究します。また、AstraZeneca、GlaxoSmithKline、Pfizerなどの製薬企業での職業体験(ワークプレースメント)の機会もあります。
BSc(Hons)は4年制、MSciは5年制です(MSciはUCAS経由での出願はなく、BSc在学中の途中編入申請が必要です)。また、海外留学プログラムも用意されています。
入学要件・学費の目安
グラスゴー大学の薬理学BSc(Hons)への入学には、通常Aレベルでの理系科目(化学・生物など)の取得が求められます。詳細な要件はグラスゴー大学公式サイトでご確認ください。英語要件はIELTS 6.5以上(各技能6.0以上)が一般的です。
学費(2025/26年度実績)
海外(国際)学生:31,800ポンド / 年(理系・生命科学系プログラム)
3大学を徹底比較|あなたに合うのはどの大学?
こんな方はUCL: 世界のトップ水準の研究に触れながら、英国のGPhC認定資格も取りたい。ロンドンという立地を活かして、NHS・医療機関とのネットワークを築きたい。
こんな方はノッティンガム: マレーシアや豪州でのグローバルな学習経験もしながら薬剤師を目指したい。英国中部の落ち着いたキャンパス環境を好む。
こんな方はグラスゴー: 薬理学の基礎科学・研究に専念したい。AstraZenecaやPfizerなどの大手製薬企業への就職・研究職を視野に入れている。スコットランドの歴史ある大学で学びたい。
イギリスの薬学・薬理学留学を無料相談で始めよう
東京(目黒)・大阪(梅田)のStudyInでは、イギリスの薬学・薬理学留学をご検討中の方に向けた無料留学コンサルティングを提供しています。どの大学・コースが自分に合っているか、入学要件を満たすためにはどんな準備が必要かなど、経験豊富なコンサルタントが個別にサポートします。
大学説明会・留学セミナー・個別相談会などのイベントも随時開催中。まずはお気軽にお問い合わせください。オンラインでのご相談も可能です。
よくある質問(FAQ)
Q. イギリスで薬学を学ぶと薬剤師になれますか?
MPharmコースを修了した後、1年間のFoundation Training(従来のPreregistration Trainingに相当)を修了し、GPhC(General Pharmaceutical Council)の登録試験に合格することで、英国の登録薬剤師として働くことができます。ただし、日本の薬剤師国家試験とは制度が異なるため、日本国内で薬剤師として働くには別途日本の資格取得が必要です。詳細はStudyInへご相談ください。
Q. 薬学(Pharmacy)と薬理学(Pharmacology)、どちらを選べばよいですか?
「患者さんと直接関わる薬剤師になりたい」「医療現場で働きたい」という方は薬学(MPharm)を選ぶのが一般的です。一方で「薬のメカニズムを研究したい」「製薬企業の研究部門や大学院・研究者を目指している」という方は薬理学(Pharmacology)が向いています。迷っている場合はまずStudyInにご相談ください。志望するキャリアから逆算して最適な大学・コースをご提案します。
Q. イギリスの薬学部への入学難易度はどのくらいですか?
UCLやノッティンガムのMPharmはいずれも競争率が高く、Aレベル(英国Aレベル相当)でAAA〜AABが標準的な要件です。IBDiplomaであれば34〜36点以上が目安となります。化学は必須科目で、生物・数学・物理のいずれかを組み合わせることが求められます。また、英語要件(IELTS 6.5〜7.0以上が目安)も必要です。入学条件の詳細はStudyInへお問い合わせいただければ、各大学の最新情報をもとに個別サポートいたします。
Q. 卒業後の就職先・キャリアはどうなりますか?
薬学(MPharm)卒業生の主なキャリアは、英国・日本の薬剤師(地域薬局・病院薬局・GP薬局)、製薬企業の臨床開発・薬事・規制業務、医療政策・公衆衛生機関などです。薬理学(Pharmacology)卒業生は、製薬企業の研究開発部門、大学院への進学(PhD)、バイオテクノロジー企業、医療コンサルティングなどで活躍するケースが多いです。英国のMPharm取得者の就職率は概して高く、ノッティンガム大学ではMPharm卒業生の94.3%が卒業後15か月以内にグラデュエートレベルの就職または進学を達成しています。
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